2009-02-09 慢性炎症性脱髄性多発神経炎の話(番外編)

ここのところ、どうやらこんなところが『CIDP+漢方薬』 という組み合わせの検索にヒットしてしまうらしいのです。(トッピーの漢方薬の話をしているからでしょうね) ゴメンナサイ。って、私が謝っても仕方ないんですが。。。

ということで、せっかくなので、『CIDP+漢方薬』というテーマで、私自身がわかる範囲のことをいちおう記しておくことにします。ただし、あくまでも個人的な知識と体験の範囲ですので、くれぐれもその旨ご了承ください。


※※※ いちおうご注意を! ※※※

1.

私は15-16年前に罹患したCIDPの自然寛解者で、現在は鍼灸師です。(再発無し) 症状についての理解は、一般の人よりはありますが、漢方薬に関しては、基本的な理論の知識はあっても、服用について人に指示したり処方したりする立場ではありません。

2.

漢方薬は病名に対して処方するものではありません。一般的には、西洋医学的には同じ病名の患者さんであっても、その人それぞれの状況(証)によって、処方が違うこともあります。(と、強く繰り返し教えてくれる先生に、私は教わりました)

漢方の理論は、西洋医学とは違ったパラダイムに基づいて構成されています。詳しいことまで知って頂く必要はありませんが、其の点については必ず頭の隅においてくださるとよろしいかと思います。


私自身ずいぶんいろんなもの飲みましたけど、漢方薬だとこれでした。

『大活絡丹』 ですね。

当時は一般人でしたので、言われるままに飲んだ、わけです。これ、基本的には中風(つまり脳卒中後遺症の麻痺)に対しての処方が多いんじゃないかと思います。(まぁたぶん要するに『痺証』ってことでひとくくちにしたんでしょうね)

ちょっと検索すると、現在『大活絡丹』はネットでも普通に売ってるみたいですが、私の当時の記憶をたぐると、ちょっと曖昧なんですが、『大活絡丹』には、ワシントン条約に抵触する成分が含まれているから、日本では入手できない、って言われたんでした。(確か、サイの角とかトラの骨が入ってるってことだったと思う) で、中国と頻繁に行き来している方にその都度少しずつ買ってきてもらって飲みました。直径2-3cmくらいの柔らかい丸薬で、紹興酒に溶かして飲む、って指示された。苦かったなぁ。。。たしか。

で、肝心などのくらい効いたのか?わかんないです。

ありとあらゆることしてましたし、これが効いた!といえるものは特定できないです。(それについては今後また改めて書きます。そのうちに・・・)

効くものをお探しの方には、まったく参考にならない意見で大変申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、漢方薬についての感想として正直なところは、そんなところです。

で、ちなみに漢方薬として他に、『活絡丹』ってのもあるんですよね。確か。違いについてはよく知らないです。ごめんなさい。

あと、一般的にはどんな処方がなされているのか、私はわからないです。専門家にお尋ねになることをお勧めします。個人的に思うこととしては、病名に対しての処方ではなく、必ず「ご自身の症状」に対しての処方をお受けになるといいのではないか、ということです。その専門家自身がどのような理論に依拠しているかによって(大まかに言って、日本式と中国式はかなり違うでしょうね)、たぶん見立てや処方は異なってくるだろうと思いますが、ご自身の状況にあったものを服用する、というのが大原則でしょう。

(しつこいようですが、病気に対しての薬、ではないのです。その人に対しての薬、なのです。と、先生にしつこくしつこく教えられましたですよ・・・)

それからいちおう理論を。(基本的な説明は省きます)

私が飲んでたのは、『活絡』 というくらいなので、『経絡を活発にさせる』 という意味の薬であろうと推測されます。

手元の中医資料の運動麻痺の項目を開くと、こう書いてある。

運動麻痺は、『痿証』 『痺証』 『中風』 の3分類。

『痺証=肢体・関節の疼痛、ときに腫・拘攣・萎縮を伴う=風・寒・湿による経絡痺阻』

『痺証』といえば、いちばんメジャーなのはリウマチかもしれませんが、多発性神経炎も『痺証』になるんでしょうかしらね?(たぶん)

それから、思い起こされるのは、『怪病多痰』というフレーズであります。

多発性神経炎の場合だったら、四肢の経絡に痰湿が停滞することによって起こる運動麻痺、みたいなもんでしょうか。(この場合の『痰』は、いわゆる水分のような有形の『痰』ではなく、『無形の痰』なるものでしょうね)

単に『痺証』としてだけ考えると、原因は風・寒・湿なんですが、痰飲までを考慮に入れると、内生五邪・飲食不節・七情までが素因となってくるわけですので、ケースによっては、『怪病多痰』で考えた方がよりぴったりと当てはまるケースも多いんじゃなかろうか、と思います。

ちなみに、私自身はこっち(痰飲系)だったはずです。感染や薬剤などの外的理由ではなかったし、かなりの部分で精神的な不調と体力低下とがリンクしての発病でした。(だからといって、他の方もそうであるとはいえないです)

以上。とりあえず。(2009年2月9日)

鍼灸・手技セラピーたまゆら|方南町

東京都杉並区方南町(2004年5月開業)ベッド1台の小さな治療院です。 慢性疾患の体調管理、耳鳴り、難聴、めまいなどの疾患を最も多く扱っています。ストレス性疾患、不定愁訴の臨床実績も豊富。 からだと心の両面から、みなさまの健康をサポートします。